第10回JOBinar!英語×会計でキャリアチェンジ!国際税務アドバイザリーのOBに聞く「語学×専門性」のキャリアとは(当日Q&Aコーナーをレポート)

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はじめに…講演録画動画と一緒にお読みください!

こんにちは!JOBinar運営チームののねです!
この記事では、3月6日㈰に開催した”第10回OBOGによる職種理解セミナー JOBinar!”でのQ&A部分をレポート!
今回の講師は、、現在国際税務アドバイザリーとしてご活躍されている平澤さんです!✨

<この記事の活用方法>
当日の録画動画を外大のキャリアアプリ「Career Platto(キャリアプラット)」にて外大生なら誰でも閲覧可能!
動画閲覧後に記事をお読みいただけると、専門用語などが理解できます👍🏻

\Career Plattoは1分で閲覧可能!/
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<記事はこんな方にオススメ!>
・外国語だけでなく、何かの専門性を身に着けたい方
・専門性を身に着けるメリットを知りたい方
・会計分野に興味のある方
・大学時代を有意義に過ごしたい方
・資格試験などに挑戦される方

当日Q&Aレポート!

Q:新卒でUSCPAを武器にして就活している人は少ないですか?

A:受け皿に対しては少ないと思います。USCPAを持っている人を欲しがっている会社・ポジション(需要)に対して資格を保有している候補者(供給)は少ないと思います。

Q:USCPAを武器に就活されている方をご存知ですか?

A:私の他にUSCPAに取り組まれている外大生の存在は私も知りません。反対に、もしご存知であれば私に教えてください!外大生×USCPAのグループをつくって、勉強やキャリアの相談ができるグループがあれば面白いかと考えています。

Q:会計に興味を持たれた理由は?

A:メーカーで営業をしていた時に、先輩の持っていた会計知識が非常に役に立っているのを目の当たりにして、会計がビジネスに与える影響力はすごいなと思ったからです!

Q:外大生は数学が苦手な人が多いと思いますが、USCPAの取得にはどれくらいの係数感覚が必要でしょうか?

A:小学校の四則演算程度でOKです!会計を数学と捉えて苦手意識をもつ方は多いですが、会計はあくまで算数です。私も数学が苦手で文系を選びましたので気持ちはわかります。
しかし、どんな職種であっても
会社周りの数字(=お金)は関係してくるものであり、会計に関わる仕事は単にその延長線上にあるイメージです。もし、そこに興味が持てないという場合は、もはやビジネスパーソンになるべきではない、かもしれません。とにかく、そんなに高度な知識は必要ではありませんよ!

Q:日本の公認会計士ではなく、USCPAを目指された理由はなぜでしょうか?私は公認会計士の勉強を始めようとしているので、ご参考にお伺いしたいです。

A:一つ目の理由は、単純に、仕事をしながら公認会計士の勉強をするのは無理だと思ったからです。
私の場合、働きながらでも1年あればUSCPA合格にかかるとされる1,000時間の勉強時間が確保できると思いました。ですが公認会計士は
3,000時間必要とされています。それは転職を早くしたいと考えていた自分には時間がかかりすぎるなと考えました。
もう一つの理由は、結局転職先にはなりませんでしたが、当時監査法人への転職を視野に入れており、USCPAでも公認会計士でも基本的には入社後暫く待遇が同じなので、USCPAの方がコスパがいいなと思いました。

Q:公認会計士とUSCPAの人が一緒にいるのか、待遇の違いはなぜでないのか?

A:公認会計士もUSCPAも、監査法人の監査職であれば、入社後に従事する業務は基本的に同じと聞いています。したがって、「同じ業務を行うのに待遇に差があるのはおかしいよね」ということだと思います。もちろん、資格の性質上の違いはあるのですが、それも監査法人の中でも上の職階になるまで少なくとも当面の間、業務に関係がありません。

Q:外大時代は法経商コースですか?元々会計やビジネスなどにご興味があったのでしょうか。

A:総合文化コースでした。理由は松永先生(今はいらっしゃらない)をとても尊敬していて、絶対に松永ゼミに入ろうと思っていたから。ただ、選択科目を選んだ後で、松永先生は語文コースの開講だったことが判明!(笑)既に履修登録が終わっていたこと、また、そもそも留学のためゼミに費やす時間も限られていたことから総合文化コースにしました。会計やビジネスには、学生時代は興味はなかったです。

Q:仕事での英語の使用はスピーキングよりも読み書きが多いイメージでしょうか?

A:上の職階に行けばスピーキングの場面が増えますが、特にスタッフ~シニアポジションなら読み書きが多い。Web会議などで社外の方から質問を受けた時に回答するのが専門的知識や経験をもった上の階級の方であることが多いので、必然的にそのようになる。

Q:今の税理士法人はカルチャーが自分に合っていて働きやすいとおっしゃっていましたが、それはどういうところですか?

A:新卒で入った日系企業の老舗(設立100年)では年功序列で事なかれ主義(問題が起こったときに責任の所在があいまいになり、アクションをとった責任がその人にあることになるので何も言わないなど)なカルチャーがありました。
反対に、よく言えば、アットホームな雰囲気がありプロパー主義(新卒入社が多い)でみんな「社員は家族」といった温かい空気もありました。
一方で、今の会社はドライで悪い言い方をすれば冷たいですが、一人ひとりがプロフェッショナルとしての「個の集まり」という雰囲気で、
自らの業務の品質に対する責任感や意識が高いです。これが私にとっては合っていると思いました。

Q:税務(だけではないですが)は毎年法律が改正され、学び続けなければならないため、成長が感じられるということですか?

A:そこではないかなと思います。前職に留まっていたとしても学ぶこと自体は続けたと思いますので。どんな会社でどんな仕事に就いたとしても、学び続ける方がよいと思いますよ。

Q:ワーク・ライフ・バランスはとりにくいですか?

A:全然そんなことはないです!ただ、私はプライベートと仕事をそこまで切り分けて考えてはいません。
そもそも、ワーク・ライフ・バランスといったものに、万人にとってベストな割合は存在しないと思います。それは一人の個人にとっても同じことが言え、例えばある年齢のときと別の年齢のときとでは、好ましいバランスは変わるのが自然だと思います。更に言えば、ワーク・ライフ・バランスという言葉に顕れているほど「ワーク」と「ライフ」の間に明確な境界線はないと考えています。ワークがライフに、そしてライフがワークに影響を与える部分は大いにあると思います。
結局、どう区切ろうとも、どちらもトータルしての人生ですから、その割合に気をとられて「どちらに偏っているか」ということに悩むより、総合的に充実したものにする志向が大事だと思います。つまり、「ワーク」でも「ライフ」でも、いつでも好きなことに時間が割ける環境を目指すのが一番だということです。…と理想論を言ってみたものの、それを実現するのは一筋縄ではいかないと思います。そこで、何らかの強い専門性を身に着けておくことで「環境を選べる立場」になっておくとよいかもしれませんね。

Q:新卒でも既卒でも入った年齢にかかわらず、シニアやマネージャーに昇格するタイミングにはあまり差がないですか?完全に実力によるのでしょうか?

A:シニアに昇格するタイミングにはそこまで大きな差はない印象です。ただ、その後のマネージャー昇格については実力や成果の影響が大きくなってきて、パートナー昇格に至っては実力や成果の影響が非常に大きいというイメージです。

Q:USCPAは州によって違うと思うのですが、何州のUSCPAを取得したんですか?

A:出願はグアムにしています。ライセンス登録はまだしていません。どこの州に出願しても受ける試験自体は同じです。試験を受けるときの出願要件やライセンス登録要件が州ごとに異なりますただ、多くの日本人にとって、どこの州かはあまり関係ないかと思います。
そもそもUSCPAのライセンスそのものは、本来、特定の州で監査業務をするにあたって必要となるものです。
一方で、日本人がUSCPAの試験を受ける理由の多くは、現地で監査業務を行うためというより、「ある程度の英語と会計スキルがありますよ」というスキルの証明のような位置づけかと思います。その意味では、どこの州で出願・登録するかはさほど重要ではありません。

Q:簿記の知識を備えていない段階でUSCPAの勉強に足を踏み入れられたのでしょうか?

A:簿記3級はもっていました(大学卒業前)。しかし、これはほぼ忘れています。ただ、USCPAの前に中小企業診断士にも合格していて、こちらの試験内容がUSCPAの試験内容に重複するところは多くありました。USCPAの試験の特徴としてITの知識や税の知識や、財務会計だけでなく管理会計の知識も必要で、試験内容が広いです。簿記の知識は役に立ちますが、USCPAの試験範囲との重複度合はそれほど高くありません。

Q:今後のキャリアはどうお考えでしょうか?(独立、昇格etc…)

A:これという決まったビジョンは持っていませんが、現職でシニアに上がった後に、大学院留学をして、現地就職をして、最終的には日本に帰ってくるという流れを考えています。
その理由は、欧米で一度現地就職を経験したいという気持ちが強いことと、一方で日本がやはり一番居心地がいいと考えているからです。
海外就職までの過程にある昇格や大学院といったステップは、海外就職のためキャリアに箔をつける狙いです。特に先進国の企業が外国人を雇うときは、現地の雇用がその分失われることを意味するので、政府に対して「この人は国内で雇える人材ではない」という証明が必要になります。その際に、資格やそれまでのキャリアや学歴に支えられた専門性や前職の会社名(ブランド)が大事になります。
ただ、私は日本が大好きなので5年くらい現地で働いたら日本に帰ってきたいと思うだろうなと予想しています。その時にやりたいことは今の時点では明確にはなっていませんが、色々と選択肢はあります。

Q:USCPAのシングルホルダーの方のキャリアはどんなものがありますか?

A:USCPAを取得された方の進路でよく聞くのは、①監査法人(監査職・会計アドバイザリー職)へ転職、②税理士法人(移転価格コンサル)へ転職、③FASへ転職、④経理職・経営企画職・内部監査などへ転職もしくは社内異動です。

Q:USCPAホルダーの方は海外の会社との仕事ばかりですか?

A:いいえ、例えばコンサルティングの仕事で言えばClientは基本的には日本の会社となるケースが多いと思います。ただ案件の中で海外の企業が入ってくるイメージですね。

Q:平澤さんにOB訪問は可能ですか?

A:卒業生の方も含めていつでもOKです!KCUFSプラスが運営しているOBOG訪問アプリ「Career Platto」に登録していますので、そちらから相談の申し込みを頂けますと幸いです!

改めて動画はCareer Plattoから!

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