リアルタイム留学体験記!!6月分【後編】

こんにちは!KCUFSプラスです!

『リアルタイム留学体験記』はみなさんに留学生の今を知ってもらうため、月ごとのレポートをお届けする企画です✉🕊

今回は、スペイン、カナダ、台湾、韓国に留学中の7名に、今月の感想、来月の予定に加え、

・一月にお金をどれくらい使ってますか?
・コロナの状況(マスクの有無など)
・カルチャーショックはありましたか?

 を聞きました!⭐️

*現在も体験記募集中です!こちらのフォームからぜひお申込みください!

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スペイン台湾カナダスペインカナダ韓国

留学者のプロフィール

 

■名前
ミセ
■学科/学年
イスパニア学科4年
■学校名
マドリード自治大学
■留学形態
交換留学/JASSO(日本学生支援機構)の奨学金
■留学期間
2021年9月〜2022年7月

リアルタイムレポート

■6月の感想
カンポ・デ・クリプターナという街を訪れました。セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』に登場する風車がある街です。さらには登場人物の名前を冠した通りもたくさんあり、スペイン文学を好むものとしては最高の街でしたそしてマドリードへと帰る電車を待つ駅で一人のおじさんに話しかけられました。なんとこのおじさんはこの街出身の詩人だそうで、テレビにも出たことがあるのだそう。マドリードまでの電車で相席をし、おじさんお気に入りの街の写真やテレビに出た時の写真、自身のYouTubeチャンネルなどを観せてもらいました。なんと贅沢な一日でしょう!


ドンキホーテに登場する風車

スペインの駅にあるトイレは有料であることが多いため私はよく不満をこぼしていたのですが、マドリードのモンクロアという駅には無料のトイレがあります。詳細は省きますがこの駅のトイレで少し嫌な気分になる出来事がありました。有料には有料の理由があるんだなと感じました。

世界遺産アルハンブラ宮殿のある街、グラナダに行きました。景色や街並みが綺麗だったのはもちろんですが、とにかく暑い!想像よりも遥かに暑い!日中は40℃を超え日差しが容赦なく照りつけます。先月の記事にも書きましたが、アンダルシア地方は夏に行くもんじゃない!


アルハンブラ宮殿。神秘的ですね!!

6月から7月頭にかけて、マドリードの隣にある世界遺産の街アルカラ・デ・エナーレスで「スペイン黄金世紀演劇祭」なるものが催されていました。この街は先ほど紹介した『ドン・キホーテ』の作者にしてスペイン黄金世紀の中心人物、ミゲル・デ・セルバンテスの生まれ故郷なのです。12月の記事でも紹介した私のお気に入りの戯曲『ヌマンシアの包囲』(セルバンテス著)の公演を観ることも出来たので大変満足です。来月も気になる公演があるので楽しみです。

またこの演劇祭の他にも一つ観劇をしました。5月の記事で紹介したガルシア・ロルカの三代悲劇の二つ目『血の婚礼』です。小さな劇場のほぼ最前列だったため、役者の細かな表情までも楽しむことができました。来月も同じ劇場で気になる公演があるので楽しみです。

そして観劇といえばもちろん、1月、5月の記事でも登場したサルスエラをまた観に行きました。今回の演目はマドリードの歴史に関する知識がないと中々理解し難かったのですが、一緒に観に行ったスペイン人の友人が少し解説をしてくれたので楽しめました。サルスエラ劇場はもう夏休みに入るようなので今回が最後です。寂しくなるぜ。9月にはなんとスペイン文学を代表するぎきょく『セレスティーナ』のサルスエラバージョンがあるそうです。観たかったぜ。

先月の記事で触れましたが、最近出会った日本人の友人が日本とスペインの絵画を比較する展覧会を開催するとのことで、お手伝いの当日スタッフとして参加させてもらいました。仕事内容は主にお客さんに展示してある絵の解説をすることでした。私は美術館で絵画を見るのは好きではありますが、人様に解説できるほどの知識は全く持ち合わせていなかったので、用意された原稿を読み込み、自分なりに調べたりもし、なんとか二日間の展示会を乗り越えましたこの展覧会を通して、お客さん以上に自分自身が一番絵画を楽しめたような気がします。


日西絵画展覧会。

あれよあれよという間に6月も終わりに近づき、そして私の留学も終わりが目の前になりました。しかし同じく日本から留学している友人の大多数は私より先に終わりを迎えてしまいました。そんなわけで6月後半はお別れ会があちこちで催され、この10ヶ月で出会ったスペイン人らに「日本で待ってるぜ!」を数え切れないほど伝えました。私の言う「日本」は主に神戸を指すのですが、きっと彼らの目指す「日本」は東京なのでしょう。


お別れ会でスペイン人にトルティーヤを振る舞うことになって緊張したけどめちゃめちゃ上手く出来てドヤ顔しまくる15分前

「おやおや?ミセさん、先月の記事で『7月頭にDELEの試験があるから勉強するぞ!』って言ってませんでした?ここまで記事を読んだ感じだと、全然勉強してないよね??おかしいぞ〜???」そう思ったあなたに、これだけは言いたい。

「返す言葉もございません」

そう、返す言葉がないのです!6月中旬こそそれなりにペンを握ってはいましたが、お別れ会が頻発した6月後半はペンの持ち方さえ忘れるほどでした。さあ、結果はどうなるのやら。幸いにも試験の結果がわかるのはだいぶ先のことなので本記事で晒される心配はありません。めでたしめでたし!

 

■来月の予定
1日にDELEの試験があります。6月後半の勉強量が少なすぎるので不安まみれです。しかしその後はもう楽しいことだらけ、スペイン三大祭りの最後の一角「牛追い祭」ことパンプローナのサン・フェルミンに行きます!また気になる劇がいくつかあるのできっと退屈はしないでしょう。スペイン最後の2週間を悔いなく過ごすつもりです。……そう、最後の2週間です。13日のお昼にマドリードを発ちます。つまり来月が最後の記事!?!?時の流れとは早いものです。¡El tiempo pasa volando!

 

■お金は月にどれくらい使ってますか?
家賃が月約6万円と、その他が8,9万円です。私の計算が間違っていなければ、7月には貯金がゼロを下回ります。そして悲しいかな、私はこの手の計算が得意なのです。

 

■コロナの状況
4月後半から電車、地下鉄、バス、病院を除きマスクの着用義務がなくなりましたその後街でマスクをつけている人はほとんど目にしません。最近では電車や地下鉄内でも着けていない人もかなり増えてきました。またワクチン摂取証明書などを見せる機会もマドリードでは皆無す。そのため友人らとの会話にコロナが登場する機会もめっきり減り、まるでもうコロナが過去の話のようです。

■留学を始めた頃と生活の変化はありましたか?
スペインに来たばかりの頃は日常生活に慣れることに加え、大学や警察署やらで色々な手続きをしなければならなかったこともあり、常に漠然とした不安や緊張感の中で毎日を過ごしていました。しかし気づけば、住んでいる場所と言語が違うだけでやっていること自体は日本にいた頃とそう大きくは変わっていませんでしたそうなれば否応なしに頭も体も慣れていくもので、今ではすっかりマドリードを「第二の故郷」と呼んでいます。神戸は「第三の故郷」にランクダウンしました。

留学者のプロフィール

 

■名前
餃子

■学科/年
中国学科/4年

■学校名

国立台湾師範大学国語教学センター

■留学形態
自費留学、休学留学

■留学期間
2022年3月8日~渡航・隔離期間のため4月から対面スタート

リアルタイムレポート

■6月の感想
6月は3泊4日の澎湖旅行に行ってまいりました!
初日の夜に澎湖に到着し、花火大会を観た後はフェリーや原付での離島巡りに。
フェリーの揺れが強かったのか、 台湾人のルームメイトは酔い止めを飲んでいたにも関わらずリバース… 皆さんが台湾で離島巡りする際には酔い止めや梅干しを持参する他、揺れない席を選ぶこと、できる限り寝て過ごすこと をおすすめします。
また澎湖諸島のご当地グルメは海鮮やサボテンの実が有名で、お土産屋さんではパイナップルケーキならぬサボテンケーキがよく売られていました。友達からサボテンスムージーを一口頂きましたが、とても”健康的なお味“でした。苦いわけではなく、なんだかフルーツの中でも味が薄いと言われるドラゴンフルーツをさらに薄めたような印象を受けました。 でもシャーベットは甘くて美味しかったです♡
台湾の海はそれほど綺麗ではないと聞いていたのですが、やはり離島の海は透明度がとても高くテンションが爆上がりしました。ビーチで遊び、海の家で海鮮欲を満たしたり、日本統治の名残がの残る昔ながらの街を散策して、夜は皆でトランプしたり… と、とても濃密で記憶に残る時間を過ごすことが出来ました。


離島の海!とても綺麗ですね!!


友達とのトランプ遊び!

しかし、澎湖へ旅行に行くなら運転免許は必須です。私は免許を持っていないので、台湾人と2ケツして移動していました。また宿や飛行機、アクティビティ等の手配も全て台湾人の友人が行ってくれました。本当に感謝しかありません。
台湾留学中に旅行するなら、台湾人の友人に頼ること。これが最も確実にお得に最大限に旅行を楽しむ方法ではないでしょうか。

また語学学校の新学期が始まりました!私のクラスは3人のアメリカ人とベトナム人、韓国人、私の6人クラスで、前学期と同じメンバーで過ごせています。皆陽気で明るく、授業中も冗談を言いながら勉強出来てめっちゃ楽しいです。放課後もベトナム人のお家にお邪魔して手料理をいただいたり、韓国料理を食べに行ったり、交流は盛んですね。 学校の一角に各国の国旗が飾られているブースがあり、そこで台湾人の先生も含めて集合写真を撮ったり、良いクラスに入れたと感じます。

 
クラスメイトとの集合写真。楽しそうな雰囲気が伝わってきます!

 

学校ではTOCFL(模試?)を受験しました。2年生の冬にHSK5級を受験、合格してから、久しぶりに受けたテストでした。無料かつ強制参加ではありましたが、B2というHSK6級相当レベルに合格していたので良かったかなと思います。リスニングは難しかったですが、リーディングはHSKより易しいと感じました。

ただ6月の目標にしていたサークルの参加は出来ませんでした。就活も並行して行っているため、夏インターンのESを書くのに忙しくなり、後手後手に回してしまっていました… 7月こそは…!

 

■来月の予定
就活と留学、を両立してやるぜ…という気持ちでいます。コロナ以降、オンライン開催のインターンが多くなったことは留学生にとって有難くもあり、就活から逃げる言い訳が出来なくなった理由でもありますね。
今はESを書き始めた段階で時間が取られてしまっているので、れてきたらサークルなどの参加を通して留学生活の比重をどんどん増やしていきたいです。

また7月末にキャンプに誘われたのですが、私が蚊のアレルギーで、2ヶ月前に刺された跡が治らないので泣く泣くお断りしました。(あと後述する衛生的な面からちょっと心配だったのもあります。キャンプは衛生観念がモロに出ますから)
ですので週末の息抜きには美術館などあまり蚊が居ない所や、ゼミ研究の資料集めに行こうかな、なんて考えています。

■お金は月にいくら使ってますか?
1ヶ月辺りの生活費の内訳(1TW=4.5円)は
家賃(水道電気wifi等サービス費含む): 11500TW(5万円強)
食費: 6000TW(27000円)
交通費: 250TW(1200円)
通信費: 450TW(2000円)
雑費: 1000TW(4500円)
交際費: 4500TW(2万円)でしょうか。
※大雑把な計算ですのであしからず。あくまで一例としてご参考ください。

肌感覚では家賃高い!交通費鬼安い!他の物価は日本と大して変わらん!って感じですね。
私は大学近くの住宅街に住んでいるのですが、台北でも特に家賃が高いエリアになるそうです。でも私のクラスメイトは殆どが社会人のため、皆9万〜15万円のマンションに住んでいます。

交際費は友達と一緒にご飯を食べたり、アクティビティに参加する際の費用としてあげています。交際費を減らせば1ヶ月10万円弱でも暮らせるかと。ここはご自身の留学の目的や環境に合わせて変えていくことの出来るお金だと思います。

■コロナの状況
私が台湾に来た今年3月の時点では毎日の感染者数は0人〜10人程度でしたが、6月時点ではなんと8万人を越える事態に
しかし国民の多くがワクチンの2.3回目接種を終えていることから、ロックダウンや大規模な医療崩壊は起きておりません。
まだマスクは必要ですが、その他は普段通りの生活を送ることが出来ますし、マスクや感染対策への意識も日本と近い状態なのかなと感じます

■カルチャーショックはありましたか?
私は特に潔癖症という訳ではなかったのですが…衛生観念です。これは台湾に限ったことではなく、日本の環境に慣れ切った人間が海外で生活する際に必ず直面する問題ではないでしょうか。

シェアハウスに来た時に驚いたのは、トイレ用のスリッパが無いこと。つまり共用トイレで使ったスリッパで、リビングも自分の部屋も家中を歩き回るということです。これは私だけがスリッパを履き替えても解決する問題ではありませんし、その後リビングに直接座ってストレッチしているアメリカ人と台湾人のルームメイトを見て、あぁ本当に気にならないのだなと感じました。

むしろ台湾の公共交通機関は常時清掃されており、車内駅のトイレも綺麗です。(しかも時間通りに来ます)  街中で捨てられたゴミを見る頻度も日本と変わりません。渋谷に落ちているゴミの方が多いとさえ感じます。また治安も非常に良く、日本と変わらず安心して暮らすことが出来ます。
しかし路上で食器を洗ったり、調理をする飲食店も多く、そこで使用した水は道路に垂れ流しにされます。店のおじちゃんおばちゃん、ちゃんと手ぇ洗ってる?ともよく思います。近所で海鮮物や肉が売られている朝市のボロさは異常です。
さらに基本的に台湾の建物の外見は死ぬほど汚く古い、というのも視覚的なイメージとして大きく影響している気がします。それが台湾らしくていいんですけどね。

私の先輩は食あたりから肝炎になり、食べるものには必ず気をつけるように!と仰っていました。またお寿司を食べた後お腹を壊した話も耳にします。口にしても安全かどうかの見定めは徹底しつつ、美食を堪能していきたいですね。

留学者のプロフィール

■名前
いろぱん

■学科/年
英米学科/3回生

■学校名
llac Vancouver

■留学形態
コープビザ

■留学期間
2021年9月〜2022年8月

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■6月の感想
今月も相変わらずコープ先でのインターンの毎日でしたね。私は基本的に6:30-14:00のシフトで時間も曜日も固定されているので、仕事にも慣れ、生活との兼ね合いも安定してきたと感じました。カレッジ通っていた時の親しい友人が次々と帰国してしまい、別れの月でもありました。
またバンクーバー郊外からフェリー1本でアクセスできるビクトリアへ小旅行もしました。1時間半で行ける距離ですが、バンクーバーとはまた違った景色が楽しめるので、バンクーバーへ留学予定の方、ぜひ行ってみてください!(冬にも一度行ったのですが、夏に行くことをおすすめします。)

■来月の予定
引き続きcoopをしながら、NYとトロントへ1週間ほど行く予定です!

■お金は月にどれくらい使ってますか?
家賃(光熱費、水道費込)1300ドル 食費250-300ドル 交際費、雑費200ドル 交通費120ドル
+月に1回程度の旅行費
だいたい月2000ドル付近だと思います。

■コロナの状況
マスクは2ヶ月ほど一回もつけてないです。周りにもコロナに罹る人もいないので、完全にコロナから解放された生活をしています。しかし公共交通機関などでは3、4割の方はマスクをしているように感じます。屋外ではほとんどマスクをしている方は見受けないです。

■カルチャーショックはありましたか?
日本にいた時Starbucksでアルバイトをして、バンクーバーに来てからもStarbucksでコープをしているのですが、そこで感じる働き方の違いが大きいですね。
というのも、日本で働いていた時は、同系列のファストフード店と比較しても特にお客様ファーストなイメージがあったのですが、バンクーバーではそういったこともなく、程よく緩くまたパートナーファーストな感じがします。そういった環境はとても働きやすく、留学生にとっても良い環境だと思いました。
特に私が一番カルチャーショックを感じた部分は謝る回数やタイミングです。日本で働いてた頃は、たとえ自分が悪くないとしても、お客様の気分を阻害したことに対して謝罪していましたが、バンクーバーでは自分が悪くない場合は謝まらないことが多いです。
はじめは、どうして日本人はI’m sorry ばかり言うのか、と言われ戸惑った覚えもありますが、今ではすっかり私も態度が大きくなってしまってる気がします。笑

 

 

留学者のプロフィール

■名前
三角ちなつ
■学科/年
イスパニア 4年

■学校名
サラマンカ大学

■留学形態
交換・認定留学

■留学期間
2021.09〜2022.06

リアルタイムレポート

■6月の感想
6月は期末テストがありました。今期の4つの授業のうち、1つではこれまでの課題の点数が先生の基準点を超えたのでテストを受ける必要がなくなり、テストは3つとなりました。追試も受けて、単位数も何とか当初の目標に達しました。帰国前に、学部の友人たちと食事をしました。私の好きな中華料理のお店に行くと、私以外はフォークとナイフが用意されたのですが、みんなも「お箸で食べる」と言って悪戦苦闘しながら箸を使ってくれました。来たばかりのころはスペイン人同士のおしゃべりは速くてあまり聞き取れていませんでしたが、ちゃんと話についていけるようになってるなあということにふと気が付きました。途中はトランスジェンダーについての議論が始まってなかなかついていけなかったものの、自分の成長を感じました。プレゼントとカードももらって、1年弱一緒にいた友人たちと過ごすのも最後かと思うと感慨深くなりました。
サラマンカを出てから、帰国前にマドリードに2泊して、お土産を買ったりバルに行ったりしました。私の帰国日がちょうどNATOの首脳会談で、前日からマドリードでは交通規制がされていました。当日は空港までタクシーで行こうと考えていたのですが、ホテルの方が渋滞する可能性があるから地下鉄のほうがいいとおっしゃったので地下鉄で行くことにしました。マドリード地下鉄は駅によってはエスカレーターもエレベーターも無いのですが、空港へ行くのに乗り換えをした2つの駅はどちらともエレベーターが整備されていて助かりました。

■来月の予定
帰国して大学へ留学の報告などをします。
この留学の間、もちろん楽しいこともありましたが、「留学は楽しかった?」と聞かれて、「楽しかった!」と即答はできないなと思っています。「楽しい」の一言では片づけられない10ヶ月でした。授業に行って課題をしてテストを受ける日々、日本の大学に通っていても別に「毎日超楽しい!!!」ってならないのと同じように、むしろ授業が分からない分ハードモードで、スペインでも代わり映えのない毎日を淡々と過ごしていました。その中でちょっとした楽しいことがあったり、日本からだと遠いヨーロッパの国々にちょろっと旅行に行って楽しんだり、ところどころで「楽しい思い出」があるといった感じでした。それでも「充実していた?」と聞かれれば「もちろん!!!」と全力で答えられますし、ほんとうに行って良かったと思っています。
私が留学した教育学部では、周りの学生は日本に興味があるわけでも異文化交流に興味があるわけでもないので最初はやりにくいなと感じていました。スペイン語ネイティブでもなくスペイン人の常識や暗黙のルールが分からない私と、私がわかっていないという事実が分からない友人や先生。友人も先生も、スペイン人の学生に接するのと同じように私にも接してくれていました。今はそれが「むやみに線引きをしない、同じコミュニティに属する一人の人間として扱う」という彼らなりのリスペクトでもあったと理解していますが、初めのころは「わからないことが伝わっていない」と感じていて、学校に行くのもしんどいなあ嫌だなあと思っていました。後期に翻訳学部の授業をいくつかとってみて、あまりノートが取れなかった日には近くにいた学生が「授業のメモ送ろうか?わからないことがあったら何でも連絡して」と電話番号を交換してくれたり、レポートの締め切り前には「書式とかの確認が必要だったらいつでもレポート見るからね」と連絡をくれる子がいたり、が日本人留学生だという前提があることに驚きました。どちらが良くてどちらが悪いなどと言う意図はありませんが、私を見る目には明確な違いがあったということを記しておきたいと思います。今後留学を考えている人の参考になれば幸いです。
日本とは違う社会に生きてみて色々な違いに気づき、考え、友人たちと意見を交わしました。日本にいるときから強い関心を抱いてい女性の社会的地位やセクシュアルマイノリティである人たちを取り巻く環境などについてはもちろん、労働者の権利や賃金、セーフティーネットとなるはずの社会保障などなど。旅行に来るだけでは気づき得なかったたくさんのことが目に入ってきました。自分の中にあるこの気づきやもやもやとしたものをこれから一つずつきちんと言語化して整理していきたいなと思っています。

■お金は月にどれくらい使ってますか?
寮のお部屋で月に8~9万円。それ以外は旅行に行かない月は5万円前後旅行に行く月は15万円前後でした。スーパーの野菜などは安いので3万円程度で生活はできるとは思いますが、「せっかくだから」と友達とご飯に行ったりお茶をしたりするので意外とお金は飛んでいきます。特に12月、1月は留学を終えて自分の国に帰る留学生も多いので食事やカフェに誘われることが増えます。

■コロナの状況
昨年の9月時点で、屋外ではマスクをしない人がほとんどでしたしばらく屋内ではマスク必須が続きましたが、4月ごろに屋内のマスクも不要だということになり、教室やお店の中でもほとんどの人がしなくなりました。私が帰国した時点では公共交通機関の中でのみ必要でした。
帰国時、マスクが必須なのは機内のみで空港でもほとんどの人がしていませんでした。また、乗り継ぎのドバイに行く便ではマスクの着用は必須ですというアナウンスがありながらも半数の人はつけていなかったと思います。

■カルチャーショックはありましたか?
ありました。「カルチャーショック」という言葉からは到着してすぐに大きな衝撃を受けるようなことを想像していましたが、実際は到着直後はあまり驚くような違いは見られず、生活していく中で少しずつ実感していきました。すべては書ききれませんが、一部を紹介します。

接客業が「いい加減」
日本に比べてフランクなので、日本の接客に慣れていると最初は雑だなという印象を受けましたが、だんだんとそのフランクさが楽になってきました。帰国して普通のお店であまりに丁寧な接客をされると恐縮してしまいます。スペインでも単価の高いお店では丁寧な接客になるので、賃金に見合ったサービスを提供するのが当たり前なんだと感じるようになりました。

大学の先生との距離感
日本よりも先生との距離が近くて、先生のことを敬称もつけずにファーストネームで呼んでいます。また、課題を提出するときも締め切りの前に一度メールで送って添削をしてもらい、改善したものを提出する、ということもありました。

「優しさ」の種類が違う
私に対して、クラスの子たちはむやみに助けるということはありませんでした。「困ってそう」「できなさそう」で助けてくれる日本人の積極的な優しさに慣れていたので、はじめはやりにくさを感じていましたが、それは「これはできないだろう」「この子のスペイン語力はこの程度だろう」と私の能力を勝手に低く見積もらない、というある種のリスペクトだったのだろうと思います。「わからない」「教えてほしい」と助けを求めた時には、時間を惜しまずいろいろと助けてくれました。

落第が普通にある
授業によっては、履修生の3分の2程度の人数が追試に来ていました。現地の学校に通う中学生の女の子に物理を教えに行ったのですが、中学校でも追試があって落第も珍しくはないそうです。余談ですが、中学二年生の段階で運動の第二法則や自由落下運動について扱っていて驚きました。

「女性」のステレオタイプ
日本だと「華奢」「かわいらしい」「幼い」「ふんわり」のような言葉が所謂「女性らしさ」に結び付けられていたり、「痩せていたほうがかわいい」という意見を耳にしたりしますが、スペインに行くとみんな自己主張をはっきりとしていてかっこいいなという印象を受けました。体形も人それぞれですし、「痩せなきゃ着れない」「足が細くないから履けない」といった言葉を全く聞かなくなってみんな好きな服を着てそのことをとやかく言う人もいませんでした。また、日本では「脱毛はするべき」のような風潮があったり、脱毛に関する広告もよく見ましたがスペインでは滞在中脱毛の広告は一切見ませんでしたし、みんな気にしていませんでした。
ニュース番組を見ていても、女性アナウンサーの服装やしゃべり方から「かわいらしい」より「しっかりしている」「知的である」という印象を強く与えようとしているのだろうなと感じました。

ジェンダー問題に対する意識
11月25日の「女性に対する暴力撤廃の日」や3月8日の「国際女性デー」などに合わせて学内に掲示物が用意されたり、会話のテーマになったりしていました。日本にいた時は恥ずかしながらあまり気にしていなかったのですが、スペインでは大学に行くと「今日は何の日か知ってる?」と言われたり3月8日は紫の洋服を着ている人が多かったりしました。また、本人のセクシュアリティに関わらず普段から手首にレインボーカラーのバンドをつけている人も多かったですし、6月にはレインボーフラッグがいたるところに掲げられたり、雑貨店のショーウィンドウがレインボーグッズ一色(七色?)になったりしていました。授業中にも、先生が「あなたたち」と呼びかける際に、文法上は男性複数形を使うことで男女混合の集団を指すことができるのですが、男性複数形と女性複数形どちらも言ったり、「女子学生もいるとわかっていますが」と前置きしたうえで男性複数形を使ったりということが多かったです。「文字に書く際、カジュアルな場合はo(男性形)とa(女性形)の両方を表すために@に置き換えたり、どちらをもあらわさないためにxに置き換えたりする」というのを聞いたことがあったのですが、「置き換えたり置き換えなかったりする」ではなく「ほぼ確実に置き換える」というのが現状で、かなり浸透しているんだなあと思いました

留学者のプロフィール

■名前
うた

■学科/年
英米学科3回生

■学校名
カナダ、ILSCモントリオール校(語学学校)

■留学形態
休学、JASSO(日本学生支援機構)の奨学金

■留学期間
2020年9月~2021年7月

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■6月の感想
1番の思い出は友達と行ったバンフ旅行です!アルバータ州にある自然豊かなカナディアンロッキーが有名な街でツアーを利用して湖や山、氷河などを巡りました!!
日本の自然の良さとはまた違ったダイナミックなスケールがとても美しく感動しました。
カナダ産の牛肉の90%がアルバータ州で生産されているほど牛肉が名物なのですがステーキは格別の味でした!(個人的には神戸牛よりも赤身たくさんで美味s…)
他にもモントリオールにある遊園地に行ったりショッピングしたり充実した6月でした!!

■来月の予定
7月末に帰国なので予定てんこ盛りです!1番楽しみにしているのはニューヨーク旅行です!美術館巡ったり自由の女神見たりベタなアメリカ旅行をしたいと考えています!!後は友達との別れがとても悲しいです。留学に来なければ会えなかった友達と離れなければならないのは想像しただけでも泣きそうになります泣
実は留学と並行して就活も始めているので遊びと勉強と就活の両立頑張りながら最後に悔いが残らないよう全力で楽しみたいと思います!!

お金は月にどれくらい使ってますか?
食費(外食含め)400ドル
遊び代300ドル+定期代94ドル+雑費100ドル+携帯代50ドルで
大体1500ドルといったところでしょうか。
円安で使う予定のなかった貯金にまで手を出してしまっています、、、

■コロナの状況
マスクは完全フリーです!公共交通機関含めケベック州から義務的にマスクをつけるようなお願いは完璧に無くなりました。ただ、7/13現在僕の通ってる語学学校ではコロナ感染者が増えているのでマスクの着用が推奨されています。

■留学を始めた頃と生活の変化はありましたか?
留学来たての頃は何もかもが初めてで学校に行くだけで疲弊しきっていたのですが今はこちらの生活に慣れてきて色々なことに挑戦できる余裕ができたと思います!
後、コロナ面でいうと私が来てから3ヶ月くらいはロックダウンがあるほど感染者が多い状況だったのでレストランなども閉まっていて友達と遊ぶ場所や環境がなかったのですが今それらが完全になくなって留学生活を満喫できています!

留学者のプロフィール

■名前
あゆたか

■学科/年
中国学科4回

■学校名
中国・四川外国語大学

■留学形態
休学/国際中国教師奨学金

■留学期間
2021年9月~22年7月 9月は日本で受講予定

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■6月の感想
授業と新生活で忙しくしていました。授業は会話重視の学校なのでペアワークがほとんどで、書きとりや聞き取りは少ないです。おかげでクラスの子とも話す機会が多く、楽しい雰囲気で授業が進んでいます。
また午前中は中国語のオンライン授業を受けていますが、6月で授業は終わり、7月に期末テストをして終了になります。結局中国現地に行くことは叶いませんでしたが、オンラインでも先生方がたくさん工夫をして下さったおかげですごく有意義な授業だったと感じています。

■来月の予定
週に一度参加している韓国語の会話練習サークルで旅行に行くことになりました!ソウル郊外に一泊2日で韓国の伝統文化や観光地を回る予定です。さらにクラスの校外学習でロッテワールドに行きます!韓国の遊園地は行ったことがないのでドキドキです…!

■お金は月にどれくらい使ってますか?
家賃(光熱費、水道費込)4万5千円
食費2〜3万
交際費、雑費2万
交通費3千円くらい?(交通費が日本に比べて安い!バスは一律120円)
月10万くらい。バイトができないのでなるべく節約して生きてます笑

■コロナの状況
一時期はマスク外している人も多かったですが、最近は増加傾向なので厳しくなっています。教室ではマスク外しての飲食禁止で、公共交通機関でマスク外していると注意を受けます。

■カルチャーショックはありましたか?
店員さんが日本ほど丁寧ではない!笑 伝え方がわからずあたふたしていたら露骨に怪訝な顔された時はちょっとショックでした笑笑
ただコンビニとかカフェでもお客さんの対応以外は携帯でゲームしてたりうたた寝していたりそのゆるさがいいな〜とも思います。

以上、6月のリアルタイム留学体験記【後編】でした!

協力者の皆様、レポートのご提供ありがとうございました!各国の魅力がいっぱいのレポートでした✨

そしてもっとたくさんのリアルタイム留学体験記をお届けしたいので、もし現在留学に行っている方(オンライン留学でも!)がお知り合いにいればぜひお声掛けをよろしくお願いいたします!🙇‍♂️
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
引き続き留学体験記を掲載していきます!お楽しみに~😊

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