リアルタイム留学体験記!!4月分【後編】

こんにちは!KCUFSプラスです!

『リアルタイム留学体験記』はみなさんに留学生の今を知ってもらうため、月ごとのレポートをお届けする企画です✉🕊

今回は、スペイン、ドイツに留学中の2名に、今月の感想、来月の予定に加え、
・留学先と日本の一番の違いは?
・日本から持って行ってよかったものは?
・時間割やプライベートでの過ごし方  を聞きました!⭐️

 

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スペインドイツ

留学者のプロフィール

 

■名前
ミセ
■学科/学年
イスパニア学科4年
■学校名
マドリード自治大学
■留学形態
交換留学/JASSO(日本学生支援機構)の奨学金
■留学期間
2021年9月〜2022年7月

リアルタイムレポート

■4月の感想
同じ年に入学した学友たちのほとんどが社会人1年目を迎えました、春です。大型連休のセマナ・サンタ(聖週間)はロンドン&ポルトガルに行きました。

イギリス留学中の先輩に案内され、大英博物館、ゴッホの『ひまわり』、『レ・ミゼラブル』観劇などなどなど盛り盛り沢山の日々を過ごしました。財布の紐を緩めずとも時代はキャッシュレス、月半ばなのに早くもクレカの上限に達してしまい肌寒いロンドンで冷や汗をかきました。

『レ・ミゼラブル』

ポルトガルはリスボンとポルトの二都市に3月の記事に書いたように外大で1年ポルトガル語の授業を受けていたのでレストランやお土産屋さんで前のめりにポルトガル語を使ってみますが、残念ながらほとんど通じず外大で学んだのはブラジルのポルトガル語で、ポルトガルのものとは特に発音が大きく違うんですよね。そのためポルトガル旅は大半をスペイン語で乗り切りました観光地はスペイン語が問題なく通じるので安心です。セマナ・サンタということもあり、周りにはスペインからと思われる観光客だらけ。スペインにいるときよりもスペイン語を聞いた気がします。

リスボンの路面電車

ポルト「ポルトガルから見たら日の出る国ってスペインか」って思った夕日

この2カ国を旅行している間、特にロンドンではコロナなんてもう無くなってしまったかのように誰もマスクを着けていませんでした。そのため連休明けマドリードに帰ってから、マスクを持たず外出していることに駅前で気付きダッシュで取りに帰ることが何度かありました。しかしその数日後、スペインでも公共交通機関と病院施設内を除きマスク着用の義務化が解除されました。その瞬間から街ゆく人たちは皆ノーマスク。切り替えの早さに驚きましたが自分もすぐさま順応。すっかり私スペイン人やね。いいえ、マドリードの暮らしにだいぶ慣れたとはいえ、周りから見て私は明らかにスペイン人ではありません。それ故に目をつけられ、狙われる機会が増えるというのは本記事で何度も言ってきたことです。久しぶりに「そんな」体験をしたので以下に記します。

ロンドン ビッグ・ベン

ある日の午後、私はとある公園に行きましたその公園には私の好きな作家の像があるので是非とも一目見たいとの思いからです。しかしその公園にはもう一つ珍しいものがあります。それは、東家のような大きな屋根付きのベンチです。日本では当たり前の光景ですが、私の知る限りマドリードではほとんど見かけません何故だろうか、以前から疑問に思っていましたがその日目の前にある光景を見て納得がいきました。その屋根の下は浮浪者の居住地となっていたのです。マドリードには路上で暮らしている方が大勢います路地裏でも大通りでも、雨風を凌げるスペースに毛布や段ボールが敷き詰められているのは当たり前の風景です。そんな人々にとって雨のしのげる屋根付きの公園は住むには都合が良いのでしょう。その日も何人かが屋根の下にいました。西日が明るいのに小雨の降る午後でした。像を見た私は公園の外に出ました。大きな通りではなく、人通りのほとんどない道の方へと進んでしまった私はそこで、ひとりの浮浪者から話しかけられました。「寒いね」「そうですね、雨やし」私は警戒心を持ちつつ会話をし、しかし歩は止めずに確実に公園から遠ざかりました。しかしその方(60歳ほどのおじさん)は私についてきます。「どこ出身なの?」「名前は?」「何歳?」警戒心と緊張と若干の恐怖の中、私は質問に簡単に答えながら歩き続けます。するとおじさんが「君は優しいね」と言いながら私の手を握ってきました。そういうことか、と気づいた私は手を払い少し歩を速めます。するとおじさん、今度は私のお尻を触ってきました。かわいいお尻だね」とか言いながら執拗に撫でてきます。私は笑顔を保ったまま「触らないでよ」と言いさらに歩を速め、おじさんとの距離を広げます振り返るとおじさんは自分のズボンのチャックに手をかけ「見たいんだろ?下すよ」と言いながらこっちを見ています。私はすぐに目線を前に向け直し、おい、おい、と呼びかけるおじさんの声を無視して大通りへと辿り着きました暖かくなってきたらこういう方が増えるとは言いますが、そんなことで春の訪れを感じたくはなかったと思う2022年4月、同い年は社会人1年目。

楽しい話に戻します。外大からスペインに留学している人たちがマドリードに集まる「イスパ会」が開催されました。久々に会う同学年の子と、大半は一つ下の学年の方達です。中にはちゃんと喋るのは初めてな人もいました。困ったらいつでも頼るがいい、美味しいお店が知りたければ聞いてくるがいい散々先輩ヅラをして楽しい夜を明かしました。

マドリードから電車で1時間半ほどの場所にあるシグエンサというに行きました。中世の面影が色濃く残る街並みには、『ドン・キホーテ』に登場する道や『わがシッドの歌』に登場するあれこれやがあり、スペイン文学を好む者には魅力的な場所でした。

シグエンサの古城

■来月の予定

5月は期末試験や課題があります。またセビージャで開催されるスペイン三代祭の一つ、春祭りに行く予定です。5月のセビージャは気温30度を超えるようです。夏祭りやん。

■留学先と日本の一番の違いは?
外出時に気を抜くと盗みなどのトラブルに巻き込まれる危険が日本の比じゃないほどあります。財布を盗まれた人、スマホを盗まれた人、腕を力一杯握られ金を要求された人、深夜の地下鉄で刃物を突きつけられ金を要求された人、人通りのない道でお尻を触られた人、お金を払ったのに潰れているホテル、ただ歩くだけで受動喫煙している大麻、細かいのを挙げればキリがありません。人混みや夜間の外出はなるべく避け、トラブルに巻き込まれないよう常に警戒することが大事です。慣れてきた頃が一番危ないよ!

■日本から持って行ってよかったものは?
缶詰やインスタント味噌汁は留学序盤に重宝しました。こちらでも日本食屋や中華スーパーで買えなくはないのですが、とても高いので荷物に余裕がある人はもって来ることをお勧めします。

■時間割や学校以外での過ごし方を教えてください!

月曜
9:00〜11:00 日本の政治
11:00〜12:00 西日翻訳
15:00〜16:00 スペイン語

火曜
9:00〜11:00 日本の政治
11:00〜13:00 西日翻訳

水曜
15:00〜17:00 スペイン語

木曜
10:00〜12:00 日本の文化と歴史

金曜
11:00〜12:00 日本の文化と歴史

午後と週末はフリータイムです。散歩をする日、友達と出かける日、課題に追われる日、家から出ない日など色々ありますが、家にいる時間が結構多いと思います。留学中だからって気を張りすぎずに、休めるときに休めるだけ休むよう心がけています。

 

留学者のプロフィール

■名前
Tac

■学科/年
国際関係学科/4回生

■学校名
University of Duisburg-Essen

■留学形態
交換・認定留学

■留学期間
2021年9月〜2022年8月

リアルタイムレポート

いきなりですが、僕はロシアからの同い歳のルームメイトと食料や必需品をほとんどシェアしており、買い物等の費用も折半しています。ただ2人とも超が付くほどの怠け者で、なかなかスーパーマーケットにも行きません。こないだ久しぶりに買い物に行った際、日常に必要なものを買っただけで100€を超えました。これは何気に7ヶ月近く2人で折半してきた中で、最高記録です。次回が楽しみです。それでは行きましょう。

コストコじゃないです、ただのスーパーです。2人で108€

ルームメイトとウォッカやウィスキーを嗜みながら観るサッカーは格別

■4月の感想
対面授業が戻り、太陽の日照時間も伸び、活気が戻りました。オンラインだった前学期はお互いに誘い合う仲の友達くらいとしか頻繁に会いませんでしたが、今は毎日たくさんの人と交流があります。また、ご飯を食べたりコーヒーを飲んだりする時も室内ではなく、テラス席や芝生に座ったりと、外で過ごす時間が多くなりました。

テラス席にもぎっしり。それより手前の犬が気になる

冬に仲良くなった友達は、2学期目に入ってより親密な関係になり、微妙なミスコミュニケーションの積み重なりが気づいたら大きくなってすれ違って、また再度確認しあってさらに深い関係になる。なんてこともあります。カルチャーショックというか、背景の違いというか、そういうものは到着時よりも今のほうが多く見つかりますね。逆に冬にパーティやクラスの集まりでたまに顔を合わせる程度だった友達が、授業や学食で一緒に時間を過ごして、改めて仲良くなるということも多々あります。4月は1日を除いて毎日何かしら外出していたので、本当にあっという間でしたね。日本人の留学生も冬は6人でしたが、春から12人に増えました。新参者には負けてられないなとばかりに、ドイツ語のモチベーションは相変わらず高いです。

半年間一緒にドイツ語を学んだクラスメイトと初めて対面

友達の学生寮に辿り行くには森を抜けないと。コワイ。

■来月の予定
5月は待ちに待ったドクターストレンジ:MoM, トップガンが公開されますね。楽しみです。映画が好きなのでつい、すいません。
私事ですが、5月16日に22歳になります。ドイツでは事前に誕生日を祝ったりプレゼントを渡すのはタブーで、良くないことだそうです。また誕生日の企画や何かパーティなどをする際は基本的に、誕生日の本人が主催するのが慣例だそうで、場合によっては本人がすべて支払うそうです。友達が部屋をデコって目隠しをされて部屋に入って、わあすごいありがとうという日本のスタイルとは全然違いますよね。こちらで聞く限り、かなりストレスになる人もいるようで、何もしない人ももちろんいます。僕はそこまで大きな何かを催すつもりはないのですが、9日に誕生日の友達もいて、何かと誕生日が近く仲も良い友達が何人がいるので、当日は数人でのんびりして、月末にでもみんなで一緒にビールを飲みながら祝えたらなあと、思っております。気分はまだ18歳です。

■留学先と日本の一番の違いは?
【男女格差】
僕の交換留学先の学部は、中国語韓国語日本語のいずれかに加え、経済や政治を専攻しています。一緒に時間を過ごすことが多いバディの学年は例年より男子が少なく、といっても外大も似たようなもんなんですが、ただこちらではどの講義に出ても席が男女で自然に分かれていたり、グループワークでも区切られているのを見たことがありません女だから男だからという言葉も扱いもほとんど見たことがないです。
こっちで日本人の男友達がドイツ人の彼女と付き合っていた時、日本でするのと同じように彼女をたくさん気遣ったり気にかけていると、子どもみたいに扱わないで、それぐらい自分でできる、とはっきり言われた事があるみたいです。ジェントルマンだと思うんですけどね。レディーファーストとはよく言ったもんですね。こちらではほんとうに色んな意味で平等なんだなと感じます

なんとキューティーな猫さん

【天候】
正直に言うとぼくの町、デュースブルクの11-1月の天候はほんとに病みそうでした。常に薄暗い曇りで、太陽が照る日も1週間に1度あるかないかぐらいで、その分2月になってからは素晴らしい大晴れの日がずっと続いていて、今はほんまに同じ国かいなって思うくらい気持ちいいです。湿度も低く、日本のようにひたすら汗をかくこともありません。例年秋から来る学生は冬にメンタルが殺られることが多いみたいですが、春にこんなに綺麗な桜と天気が続くとわかっていれば次は問題ないでしょう。街の中心もまるで冬眠から目が覚めたように活気が溢れて溺れそうです。サマータイムの影響もあり、夜は10時近くまでお日様がお見えです。

桜の季節ですね

■日本から持って行ってよかったものは?

①携帯ウォシュレット(TOTOさん)
親父が留学前にこいつは重宝するから持っていけと買ってくれましたが、正解でした。毎回助けられています。日本でウォシュレット無しで苦にならない人は問題ないけどね…

②モバイルバッテリー(大きめの容量)
どこでも買えますけど… 僕の実家では枕元にコンセントがあり、外で使いまくることはなかったので使う機会は少なかったです。しかし海外生活ではやはり必須で、特にドイツでは電車が時間どおりに来ることはほぼなく、分からない単語はスマホで調べ、連絡も頻繁にとり、海外生活ではスマホに依存する傾向が高いんじゃって最近感じています。なのでモバ充はAnkerなど、性能の良いやつを1つ用意しておくだけで、旅のお供として十分役立ってくれますよ。

■時間割や学校以外での過ごし方を教えてください!

日本語の授業はボランティアですがもうほぼクラスの一員になりました笑


ヨーロッパの夏学期は後期に当たるので、セミナーや深いトピックの講義が多いです。さらには4-5月だけ、6-7月だけという講義もあり、週3時間で5月末に終わるものや、週6時間の1ヶ月で終わる講義もあります。外大は集中講義なるものはあっても、講義は基本週一なので、少し身が入らない時期が来たりしますよね。その辺はもっと柔軟になればなあなんてたまに思いますが。僕は前から興味があったマーケティングの授業や、起業のためのビジネスのセミナーを取っています。
冬学期同様に今学期も日本語の授業にお助けに参ります。僕のドイツ語授業がオンラインなのに、日本語の授業は対面だという皮肉、なんということでしょう。いいんです別に、ドイツ語のクラスメイトと会えなくても、こっちでみんなと食堂にいったりカフェにいったりできるから、いいんですよ僕は別に。今僕の行っているクラスは、この秋から日本への留学を控える学生、手伝う側もより気合いが入りますね。

大学以外ですか、平日は主にセントラム(駅近の通り)か隣街のデュッセルドルフ、あるいはジムで過ごすことが多いです。

ドイツで体脂肪を保つのは極めて大変です

休日はセメスターチケットを使って遠くに出かけたり、ピクニックをしたり、学生ライフやってるよって感じでしょうか。

Koblenz、いい眺めや

僕は日本では実家から外大に通っていましたし、1回生の3月にコロナが直撃し、あまり想像していたような学生生活を送れませんでした。それと比べてこちらでは、毎日大学に行くとクラスメイトがいて、豊かな日常があります。この先自分の人生で、学生生活は一体どこにあったのかと考えた時、恐らく最初に思い浮かぶのはドイツなんじゃないでしょうか。1年という非常に短い期間ですが、とても濃い時間を過ごしていると日々感じます。もちろん、外大も好きですよ。

ベルリンの壁は解体時にドイツ各街に記念として送られたようです。

以上、月のリアルタイム留学体験記【後編】でした!

協力者の皆様、レポートのご提供ありがとうございました!各国の魅力がいっぱいのレポートでした✨

そしてもっとたくさんのリアルタイム留学体験記をお届けしたいので、もし現在留学に行っている方(オンライン留学でも!)がお知り合いにいればぜひお声掛けをよろしくお願いいたします!🙇‍♂️
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
引き続き留学体験記を掲載していきます!お楽しみに~😊

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