院進学インタビュー!

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こんにちは~KCUFSプラス、イスパ3回のねです!
大学卒業後のひとつの進路である、大学院進学。

どんな人が大学院行くのか、どうやって入るのか、実際院生って何してるのか、などなど…多くの人にとって未知の世界なのではないでしょうか?

そんな謎多き「院」について知るべく、4名の先輩方にインタビューしました!!ぜひご覧ください!

「学位」について

学士号(Bachelor’s degree)…大学を卒業した人が得られる称号
修士号(Master’s Degree)…大学院を卒業した際に得られる学位
博士号(PhD、Doctor’s degree)…大学院の「博士課程」や「博士後期課程」を修了した人が得られる学位
引用:https://acaric.jp/articles/column/1118

①日本国内の院に進学予定のAさん

院進学を決めた理由は?

スペイン語と言語学が大好きでもっと勉強したい、研究したいと思ったからです。大学から勉強を始めたスペイン語ですが、もやは自分のアイデンティティの1つになっており、スペイン語がない生活が想像できなかった、というのもあります。

文系で進学するのは珍しいと言われますが、諸々の恵まれた環境に感謝し、やりたいことを極める道に進むことにしました。

院を意識したのはいつ?

学部3年生の終わり頃にゼミの先生に相談しました。

1~3年生の頃は研究と言うよりも、ただひたすらにスペイン語がうまくなりたい、としか考えていなかったように思います。進学を意識してからは、卒論のテーマ決めに苦戦したり、院試に必要な研究計画書(行いたい研究内容と、研究の計画についてまとめたもの)がなかなか書けなかったりと苦しむ期間があったのですが、外大で幅広く言語学関連の授業を履修したり、一度リセットして留学先のスペインで楽しく勉強したりして、深めたいと思える分野に出会うことができました。

まず深めたい分野やテーマを決め、それに合いそうな指導教員がいたり、研究に必要なことが勉強できそうな授業がある所を探してコンタクトをとり、受験校を絞りました。

どんな試験?

私の志望大学では、主に和訳、西訳、言語、文学、歴史の問題が毎年出題されます。専攻言語の運用能力(特に読む力)と基本的な言語、文学史、歴史の知識が必要です。

志望先が他大学の場合は特に、できるだけ早くに過去問を閲覧し、傾向と対策を立てたり、情報を集めたりすると良いと思います。その際、問題を作る可能性のある先生(つまり、合格後に習うことになる先生)の名前と専門分野を頭に入れておき、論文や著書、大学で行っている授業のシラバスなどに目を通しながら、何を勉強すべきかを定めました。問題を作る先生が予想できる分、学部入試よりも対策を立てやすいと思います。

将来の夢は?

スペイン語を研究し、スペイン語を楽しく教える大学教員になりたいです。学会でスペイン語圏の国に行ったり、語学書を書いたり、NHKの語学教育ラジオに出演したりと、野望は色々とあります。

②海外の院に進学予定のBさん

院進学を決めた理由は?

留学に行った後すぐにコロナが流行り始めて、すぐ帰国しないといけなくなって…。そのときのお金もたまってるし、もっと現地で勉強したいので、院進学を決めました!将来、現地で通訳として働きたいので、学生として住んでいたら仕事も見つけやすいかも、とも思っています。

どうやって入る?

学部にもよりますが、私が進学するところは筆記試験はなく、成績証明書や推薦書、卒業証書などを提出します。

院では何をする?

研究室に所属して修士論文を書くわけではなく、授業とテストを受けて卒業します!必要な単位の中にインターンも含まれています。博士課程からは研究です!

学費どれくらい?

1年で約12万とかなり安いです。イタリアでは学部が3年間なので、修士課程に進む人も多いんですよね。国ごとに院の立ち位置は結構違うので、気になる方は調べてみてください!

海外の大学院に行くと言うとけっこう驚かれますが、意外と大丈夫です!笑

③神戸市外大の院生Cさん

院進学を決めた理由は?

2019年に卒業し、3年間東京のメーカーに勤務していました。同じ仕事をしている人のようにやりがいを感じられず、仕事に向いてないな…と。一つを深めることに専念する生活に憧れをもち、院進学を決めました!

院に入るまでにすることは?

①募集要項を確認!
・修士課程の2023年度入学者選抜試験は、1次は10月、2次は2月にあります。(詳しくはこちら
・筆記試験と面談があります。事務所に試験の過去問あります!(※持ち出しや撮影は禁止)言語、文学系、作文(簡単な小論文)の試験で、決して簡単ではなかったです…💦面談では学科の先生がずらっときてました笑

②指導してほしい先生に連絡
研究計画書を指導してもらったり、読んだ方がいい本を教えてもらったりします。

今はどんな生活?

今は1年目なので講義を受けながら、論文のテーマを決めています。来年度は論文を書きます。基本的に全部が自分の時間なので、やはり自由と責任を感じます。

将来の夢は?

修士→博士→研究者、講師になれたらいいな〜と考えています!

④神戸市外大の院の卒業生 大西さん

ご経歴
2010年に英米学科を卒業し、教育会社に就職
2011年から通訳者を目指し社内通訳を経験。
2019年に院に入り、2022年3月に終了
現在はフリーランス通訳者として活躍中、同志社大学にも勤務。

院進学の理由やきっかけは?

社内通訳やUSJでの勤務で、実務経験は積めました。しかし、仕事を言語化、客観視できない(周りの人からはどうみられているのか?)と思い、理論を学びたいと思いました!

どんな試験?

通訳翻訳コースはとにかく英語です!
大問1:読解問題。学部入試+α
大問2:通訳翻訳について、業界用語など知っているか
大問3:英文和訳。受験勉強していたら知っている内容ではあります。
大問4:新聞の社説4,5文を英語に翻訳。

どんな生活を送ってた?

長期履修制度(※)を利用して3年かけて卒業しました!週5日から週4日勤務にして、平日1日で2コマ受講していました。僕の場合は研究室に必ずしも通わなくても大丈夫でした。研究に関するアイデアを思いついたら通勤中や仕事の準備中にメモしていました。

※職業等を有する等の事情により、研究・学習活動の時間に制約があり、標準修業年限(修士課程2年、博士課程3年)では修了することが難しいため、一定の期間にわたり計画的に教育課程を履修し修了することを希望する場合に、その計画的な履修を認める制度
引用:神戸市外大 大学院長期履修学生制度

院で研究していたことは?

修士論文のテーマは、将来の通訳者を育てるには?という「通訳教育」でした。(ちなみに、修士論文の分量は卒業論文と同じくらいでダブルページで50ページでした。)外大生5人に協力してもらって、1・2か月のプロジェクトを通し、必要な力や課題などを研究しました。通訳の分析の仕方がわかり、単なる通訳ではなく、今まで以上にコミュニケーションとしての通訳を意識できるようになりました。

最後に伝えたいこと!

今、学生のときは院に興味のない方も多いと思いますが、社会人になって仕事に慣れてきてから、視点も変わって行きたくなるかもしれません。学部を卒業してストレートに院に行かなくてもOKです!

☆大西さんは第一回職種理解セミナーJOBinar「通訳って何?」でもお話してくださいました!また、就活マッチングサービスCareer Plattoでも相談できます!(ご利用はこちらから

いかがでしたか?
筆者にとって、いろんな発見があったインタビューでした!院試でも傾向と対策が大事なこと、海外の院という選択肢もあること、仕事を経験して自分に合った生活をしていることと、院で学んでさらに仕事を生かしていることなど…
この記事を読んで、企業への就職、起業、フリーランスなどと同じように、自分の将来の選択肢のひとつとして考えるきっかけになる方がいれば嬉しいです!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

 

他にもKCUFS+には様々な記事がありますのでぜひ!
☆魅力的な外大生へのインタビューはこちら
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それでは、また👋

 

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